[コメント] トリスタンとイゾルデ(2006/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「円卓の騎士」の中でも人気の高いトリスタンが持つ、有名な悲劇。今回トリスタンを演じたのはジェームス・フランコ。一言で言えば「華がない」。なんというか、美形ではあるかもしれないが、存在感が薄い。わかりやすくいえば、王を演じたベテランのルーファス・シーウェルと同じ画面に映ると、その差は歴然。『スパイダーマン』とかに出て名前は売れたけど、「主役」の演技力はまだまだというところか。「剣術と知略に長けた」と「未熟な青さ」という部分はよく出ていたと思う。「トリスタン」として合格だが「主人公」としては不合格。主人公がもっと「主役として魅力的」だったなら、たとえ「スケールの小さい映画」でも十分感動できたかもしれない。それを主演一人のせいにしては気の毒だが、仕方ない。「顔」は売れてきたので、「役柄」がもう少し「身の丈」なら、もう少しがんばれると思うんだけど、この人。
一方、イゾルデを演じたソフィア・マイルズ。『サンダーバード』であのペネロープ役を「可憐でコケティッシュ」という新解釈で演じた女優。まだまだそれくらいしか知らないのでイメージが薄いが、今回の映画でもあまり強く印象に残らなかった。次回、別の役で出ていても、誰かわからないかも。今回も「可憐さ」は出ていたけど、「王女としての美しさ」ではなかった。
っていうか、「王様」とか「国の争い」とかではなく、「支配的な部族の長」と「抵抗する集落のあつまり」みたいな規模にみえたんだけど。やっぱり「スケール小さい」せいで感じる違和感。
あ、マーク王のルーファス・シーウェルはかっこよかったです。
彼らより印象に残ったのが、少年時代のトリスタンを演じた男の子。『ラブ・アクチュアリー』や『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』でも好演してたね。
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