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[コメント] トリスタンとイゾルデ(2006/米)

えらく「小規模」な印象の映画。『キングアーサー』や『トロイ』みたいに無駄に大げさじゃなくてもいいから、せめてエキストラの頭数をそろえるか、CGで処理してほしい。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「円卓の騎士」の中でも人気の高いトリスタンが持つ、有名な悲劇。今回トリスタンを演じたのはジェームス・フランコ。一言で言えば「華がない」。なんというか、美形ではあるかもしれないが、存在感が薄い。わかりやすくいえば、王を演じたベテランのルーファス・シーウェルと同じ画面に映ると、その差は歴然。『スパイダーマン』とかに出て名前は売れたけど、「主役」の演技力はまだまだというところか。「剣術と知略に長けた」と「未熟な青さ」という部分はよく出ていたと思う。「トリスタン」として合格だが「主人公」としては不合格。主人公がもっと「主役として魅力的」だったなら、たとえ「スケールの小さい映画」でも十分感動できたかもしれない。それを主演一人のせいにしては気の毒だが、仕方ない。「顔」は売れてきたので、「役柄」がもう少し「身の丈」なら、もう少しがんばれると思うんだけど、この人。

一方、イゾルデを演じたソフィア・マイルズ。『サンダーバード』であのペネロープ役を「可憐でコケティッシュ」という新解釈で演じた女優。まだまだそれくらいしか知らないのでイメージが薄いが、今回の映画でもあまり強く印象に残らなかった。次回、別の役で出ていても、誰かわからないかも。今回も「可憐さ」は出ていたけど、「王女としての美しさ」ではなかった。

っていうか、「王様」とか「国の争い」とかではなく、「支配的な部族の長」と「抵抗する集落のあつまり」みたいな規模にみえたんだけど。やっぱり「スケール小さい」せいで感じる違和感。

あ、マーク王のルーファス・シーウェルはかっこよかったです。

彼らより印象に残ったのが、少年時代のトリスタンを演じた男の子。『ラブ・アクチュアリー』や『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』でも好演してたね。

(評価:★3)

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