現実にある被害者家族と、加害者とその家族の関係は、この映画におけるそれと単純に比べる事などできない。ただ、オーバーラップするところは、多々あるように思われる。

なおが、味わう体験は、現実社会でも形の違いこそあれ、存在するだろう。この映画では、その部分をできるだけシビアに表現しようとしていたように思うし、それがうまくできていたから「泣かせ」の場面では、ことごとく泣いちゃいましたよ！！

皆さんが賞賛する、兄の合掌シーンから、なお一家が桜並木を手をつないで歩いていくラストはしゃくりあげてしまいました。