[コメント] Death Note デスノート the Last name(2006/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
前編から数えて登場する死神は計3体。前編の展開から察するに、1人の死神が1冊のデスノートを持っているようだ。ところが後編のラストにこの前提は簡単に覆された。 この矛盾に一気に興醒めした。
最初、月が手にしたノート(DEATH NOTE-1)はリュークのもの。
次に海砂が手にしたノートはレムが渡したものだけどレムのものじゃない。海砂の寿命を延ばして砂になってしまったジェラスのノート(DEATH NOTE と英語で表記されていないもの・・・仮にDEATH NOTE-2)だ。
海砂が持っていたノートはその後、レムによって清美の手に渡り何だかんだあってLの手元に渡る。Lはそのノートをアメリカに運ぶように指示するがそれは巧妙な罠で、Lはこのノートをおそらく処分してしまっている。
レムは自分のノート(仮にDEATH NOTE-3 とする)でワタリを殺すと同時に海砂の寿命を延ばしてジェラスと同様に砂になった。その際に自分のノートも灰にしてしまった。
海砂は月が隠したノート(DEATH NOTE-1)を掘り起こし、キラ復活を装ったが、ワタリに偽のデスノートと取り替えられ、本物のデスノート(DEATH NOTE-1)もLの手に渡ってしまった。
最後、Lはその(元々はリュークから月へ渡されたDEATH NOTE-1)ノートに自分の名前を書き寿命を設定して月と対決する。この時Lの名前が書かれたノートがDEATH NOTE-2ならば納得が出来るのだが、ノートの表題は英語でDEATH NOTEと書かれていることから、ワタリが取り替えた本物のDEATH NOTE-1と推察される。
雌雄決しかけた時に、月はリュークに「自分のデスノートにみんなの名前を書け」と頼み、リュークは自分のデスノート(仮にDEATH NOTE-4とする)に月の名前を書くことによって物語は終焉を迎えた。
死神3体に対して、ノートは4冊出てくる。リュークがデスノートを2冊持っていたことになるからだ。
これ、結構致命的な欠陥だと言うしかない。こういう話ってきっちりするところはきっちりして納得させてくれないと、不満以外何も残らないんだよね。僕としては。
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