殺人容疑の女流作家に翻弄される精神科医のサスペンス映画｡『氷の微笑』の１４年ぶりの続編｡

キャサリン役シャロン･ストーンが男を手玉に取る神秘的な大人の美貌を見せつけている｡前作より年をとったかなという感じはあっても､とても４８歳とは思えない｡

ストーリー的には､登場人物全員が互いに真実と嘘を使い回しているので､観ている側は事件の真実に関して最後まで疑心暗鬼に陥る｡最後にキャサリンがマイケルに対し､アダム以降の殺人は全てキャサリンを利用したマイケルの偽装殺人であることをほのめかすが､それだと､ここまで描いてきたキャサリンに翻弄されるマイケルの描写映像そのものが嘘と言うことになり､映像そのものが信用できなくなる｡

映像の中で真偽のはっきりしない事項が多いため､観る側に推理する楽しみが前作に比べると､失われてしまっている｡