[コメント] 007 カジノ・ロワイヤル(2006/米=英=チェコ)
集中して観るとリアリティに苦言を呈したくなるのに、集中して観ないと話が理解できないジレンマ…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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歴代作品は片手で数える程しか観ていないし、知識もその程度しか持ち合わせていない。 つまり「イギリスのダンディな諜報員が美人とイチャイチャしつつ悪を討つ」という認識だ。 今まで007シリーズが私個人の琴線にそれほど触れてこなかった原因は、ひとえに諜報部員のくせにやたらと派手にドンパチするというリアリティラインが受け入れ難いというのが大きかった。 でも今作を改めて観たことで、観客はそんなことは気にしちゃいないし気にしちゃいけないのだとようやくわかった気がする。
のだが…そう思って観ても視聴感覚にチグハグさが感じられた。 能天気に映像を享受すべきビッグバジェットの伝統的シリーズ作品と思ってボーっと観ているとストーリーが頭に入ってこない。情報量が多いしほんの一つのシーンや一つのセリフで急に状況が一変するからだ。 推理やミステリやハードSFならば、集中力を高めて映画内の情報収集をしようとあらかじめ自分の頭で覚悟をするのだが、それを置いてきてしまった。 集中すると粗が見え、集中しないと話がわからなくなる。 何か作業をしながらこの作品を観ても何が何だかわからないくらいには複雑で意外にも気軽に観られないタイプの映画なのでした。
拷問シーンの印象がピカイチなのは言うまでもない。
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