[コメント] 硫黄島からの手紙(2006/米)
最もアピールするべき点がアピールできていない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
硫黄島の戦いについて書いたWikipediaのほうが数段面白い。
反戦をやりたければ他の戦場、たとえばインパールなどを取り上げて描写するほうがずっと作りやすかっただろう。少なくとも、イーストウッドが撮りたい映画は、硫黄島を舞台にしないほうがよかったのではないか。
硫黄島の戦闘の最も重要な部分は、坑道を駆使した縦深防御戦術であり、ここにはほとんど疑いの余地がない。それが十分に描けていないならば、硫黄島を扱う意味はない。擂鉢山に翻った星条旗を日本軍が引き摺り下ろして日章旗に替え、それをまたも米軍が引き摺り下ろすなどの重要なエピソードもなく、将校も下士官も描写が日本的でなく不適切。
多々ある戦争映画の中では比較的成功した作品かもしれないが、史実の描写としては落第点だ。
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