[コメント] 風の中の子供(1937/日)
弟の三平が坂本武の叔父さんの家に行ってしまったあと、兄の善太がかくれんぼを一人でやる。このあたりから、ラストまでずっと目が潤みっぱなしになってしまう。またこのかくれんぼの演出がちょっと普通じゃない感覚で特筆に価する。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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オフで三平の声が入る。ヒグラシの鳴き声も聞こえる。しかし、この家にもういないはずの三平の声には驚いた。弟が恋しい善太の心象を描いているのだが、全くシュールで映画的だ。このシーンの次のカットで三平がフレームインし、「河童に会いに行く」と池に向かうこの繋ぎもキャッチーだ。その後、池のまわりを乗馬した坂本武が探すカットに続いて、夜、村の人達が松明を持って探すカット。このあたりの見せ方にも唸らされる。
三平は曲馬団に行っていたのだが、曲馬団の少年は突貫小僧だ。中学生ぐらいか?もうかなり少年(もうかなり青木富夫)になっている。父親の河村黎吉、母親の吉川満子、おばさん・岡村文子もいい。
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