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[コメント] アデュー・フィリピーヌ(1962/仏=伊)

アルジェリア戦線出兵を前に、刹那的な愛に二人の娘を巻き込む青年のエゴと焦りが連動して強調される。恋人にするのはいつまでも待っている娘だ、と広言してやまない青年の心中は、兵役なき国の人々には推し量れまい。その描写は巧みな物ながら、ラフなフィルムの編集は意識的であれ、稚拙にしか己の目には映らなかった。これは「ヌーヴェルヴァーグの最高傑作」の名に値するか?
(★3 水那岐)

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