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[コメント] ドリブルX(2006/米)

トリッキーなスキルばかりを目立たせるようなストバスは自分の好みじゃないことや、登場人物が全く噛み合わってくれない展開にげんなり。前作には子供向けながらも熱いメッセージがあったな。見せ場はマーク・キューバンの寸劇だけだ。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ストバスは好き。ただ、「And1 Mix Tape Tour」や現在のハーレムグローブ・トロッターズのようなショーバスケはあまり好みではない。真剣勝負は真剣勝負だけれど茶化すようなプレイやトリッキー主体(そうでない選手もいるが)なプレイよりも、NBAやNCAAのような真剣勝負の中で、たまに魅せるトリッキーなプレイのほうが圧倒的に格好良いからだ。

今回の続編は、まさにAND1のような(勝ち抜き)ツアーを意識した作品。しかしジェロームが引き抜かれてからは、レイによる汚いビジネスと次第に自惚れていくジェロームばかりが目立ち、ツアーはただの設定でしかなかった。また家族や友人との問題も絡まってくるためかツアーの人間とは仲間としてプレイしていてもエピソードとして全く噛み合ってこないのは無駄もいいところだった。唯一白人選手と広報担当の姉ちゃんのロマンスの助け舟になるだけ。あとはほったらかしでエンディングを迎えてしまった。レイのキャラクターは最初こそ面白いと感じたが、なぜだろう、調子に乗り始めるとあそこまで邪魔臭くなるとは(笑)。他、癖のある人間ばかりで前作のような「温かさ」がまるで生じない脚本にも残念でならない。

そして肝心のMJことジョーダンの「魔法」であるが、ジェロームが自分のスキルがシューズのおかげだと気付くまでに全然時間が掛からず、むしろ最初からシューズによるところだと思い込んでしまっているのは不自然すぎるというか、もっと時間を使って生かすのは普通だろ!…。

そういうわけで一番の見せ場はNBAダラス・マーベリックスのオーナーであり、最近は映画製作者としても活躍するマーク・キューバンの審判への批判シーンでしょ。このネタにだけはウケました。

う〜む、ドレクスラーも老けたなぁ。

(評価:★2)

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