[コメント] オペラハット(1936/米)
クーパー一人のための映画。それはそれで充分意味はある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ゲイリー=クーパーという人物はよく“演技が出来ない”と称されるが、実際彼の場合、その個性の強烈さだけで演技は必要ない人物だとも言える。たとえ何をしなくてもこの人が登場するだけで他の全てのキャラクターを食ってしまう。それが彼の魅力であると共に、それ故にたった一人しか目立たない映画になってしまい、幅が極端に限られてしまう。
本作もその通りで、まさにクーパーの魅力大爆発。逆に言えばそれだけで一本の映画を作ってしまったのだとも言える。確かにそれは分かるし、クーパーも魅力的だとは思うのだが、なんと言っても、ストーリーの穴がどうにもこうにも目に付いてしまって…
ご都合主義は仕方ないと諦めるにしても、弁護士も立てない裁判と、暴力を振るう被告を「正常」としてしまうのはいかがなものか?裁判だったら理を持って正常を証明すべきだし、そう言う理屈の上にあるストーリーだったら楽しめたんだろうけどな。(単純に私がクーパーをそんな好きじゃないと言うのが大きな理由だったりするけど)
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