[コメント] 我が家の楽園(1938/米)
驚愕…。あまりにも楽天すぎるジジイが小憎らしく思えてしまう自分の内面に、リズム感に欠けた音痴な非人間的現代社会の暗部を照らされているようだった。隣の元気な芝生に嫉妬するかしないかを確かめるリトマス試験紙なのかもしれないと思うと、とてもキュートな映画だと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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≠オプチミズム =リアリスト =ロマンチスト
陽的に突出した楽天主義になるためには、陰的な部分に突出した悲観主義を抱える、という恐れとともに共存し生きながらえていかないと、心が崩壊すると思っている。
キャプラは楽天的であると論じられているが、絶えず作品内では楽天と悲観が入り交じっている。登場人物に、テーマに、社会の歪みを携えさせている時点で、彼、フランクキャプラはリアリストなだけである。
それもロマンチストを兼ねた。
…だからこそ、人によっては拒絶されまくるのだろう。自分にないものがそこにあるわけだから。
2003/5/1
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