[コメント] それでもボクはやってない(2007/日)
私達は被害者,加害者,目撃者の誰にでも成る可能性がある.目撃者の視点から.
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「アメリカから帰ってきたら,私を探してて驚きました.法廷で発言したときには勇気がいりましたが,彼(被告人)は最初見たときから気が弱そうだし,痴漢なんてできそうにないと思いました.有罪になったのは残念でしたが,裁判官の言うことももっともだし被告人は本当はしていたのかもしれませんね」
探していた女性証言者が見つかった場面では思わず涙が出ました.ただ,女性証言者が法廷で発言した際には,それだけしか言ってくれないの!とやや愕然としました(彼女の知っている真実を言っただけなのですが).
結局は,一審では有罪となってしまうわけですが,冤罪を食い止められる可能性があったのは,女性証言者,彼女だけだったのかもしれません.彼女が駅長室にまで入っていって,「この人は痴漢ではないと思います」と言えば,駅員も警察に連絡することは無かったでしょう.しかしそこまで求めるのは少し酷かもしれません.
ただ,私達の身の回りにも冤罪が潜む可能性があること,私達は被害者,加害者,目撃者のどれになっても不思議ではないこと,目撃者の勇気?で冤罪が防げるかもしれないこと(逆に言えば勇み足で犯人を無罪にしてしまうことも),そういうものが我々の日常にも潜んでいることを再確認しました.
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