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[コメント] シャーロットのおくりもの(2006/米)

原作は未読。サラ・マクラクランのメロディアスな主題歌と、大好きなジュリア・ロバーツがシャーロットを演じるというので気楽に借りたが、主人公の子豚に驚く程感情移入してしまひ、たっぽり真珠を、こぼしてしまった…。日々、ストレスを抱える大人が、ほろっと童心に帰れてしまう作風。動物たちだけの世界に徹して半端なダコタらは排除し、もっと人間は脇の脇で良かった気も。
TOBBY

なんとなくだけど男の方がウィルバー(主人公の子豚)に自分を置き換えて、感動しちゃいそう。女性だとシャーロットかダコタ演じる少女の立場だから、意外とドライに見守ってしまうかも。

で、脚本に特に冒険もないし、基本ストーリーの先が読めるので、子供たちは、あっさりスルーしてしまいそう。たぶんに、大人の方がシンプルながらシャーロットの優しさや思いやり、ウィルバーの素直さ、動物たちの適度な仲間意識なんかに日々のストレスで忘れかけてた気持ちを触発されそう。

ブシェーミ演じるネズミは嫌われ者として演出がてんこもり過ぎなので、天の邪鬼として描く程度で、過剰に自己主張させるキャラ設定は不要に感じた。脇役で良い。

本当の子供が演じるウィルバーの声もリアルだったし、CGで描かれる動きも愉快で可愛く、単純に癒されたし和んだ。醜いと嫌われる蜘蛛を麗しきジュリア・ロバーツが演じちゃってるところはご愛嬌だけれど、彼女の抑えた低音の声は優しさだけではなく、しっかりと知性も伝えていて小屋の中で不安で眠れないウィルバーが彼女の声を聴いただけで安心してしまう場面でも説得力があった。

個人的にどっとストレスにまみれてトーンダウンしてた時に、するっと心の隙間に入り込んで見守れたので高く評価。映画とは本来、こうでなくちゃね。

(評価:★4)

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