[コメント] 一日だけの淑女(1933/米)
映画の公開は大恐慌下の1933年。市井の民が直面していた自力ではどうにもならない、運命のような貧困や格差の理不尽を一瞬で“無化”する庶民のための傑作カタルシスファンタジー。この手の映画を30年代に量産し大衆を癒し続けたキャプラの功績は大きいですね。
意識的な皮肉か隠し切れない偶然か、NY市長や州知事の言動に、民主的に権力は手に入れられても「血統」だけはどうにもならないアメリカ市民の欧州貴族に対する次男坊コンプレックが透けてみえるのが面白い。
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