[コメント] 一日だけの淑女(1933/米)
まるで三谷幸喜。いい話なんだけど、いろいろ問題もあるような気がする。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「成りすまし物」とでも言うんですかね、三谷幸喜がよくやると思うんですけど、あれです。
キャプラ自身『ポケットいっぱいの幸福』として、またジャッキー・チェンも『奇蹟/ミラクル』としてリメイクしていますが、一見「いい話」に見えるんですが、なんか腑に落ちないんだよなあ。これ「昔の話」「外国の話」というフィルターというか「濾過装置」があるからいい話に思えますけど、現代で考えたら詐欺じゃないかなあ?
詐欺ではないにしても、結婚後の家族間の付き合いとかどうするのさ?てゆーか、いまの時代、こんな嘘すぐばれるよね?最後の警察の護衛は国民の税金だよね?てゆーか、身分を偽ってでも上流階級と結婚する(させる)ことが幸せだっていう価値観が現代と合わなくない?身分なんか関係なく、愛し合う者同士結婚すればいいじゃない?なんなら、身分どころか性別すら関係ねーぜ!って時代でしょ?
そう考えながら、この90年前(!)の映画を、今一度「現代」というフィルターで濾過すると、「人の善意」が残るような気がします。よく見ると、この映画、悪人がいないんですよね。
悪人のいない、善意に満ちた、詐欺話。
(2024.08.04 渋谷シネマヴェーラにて鑑賞)
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