廃虚の中、緑色のツタが多い茂り少し仄暗い。カメラはゆっくりと振れながら進んで行く。光りが横から差し込む・・。その後は記憶から途切れています。人が写っていたかもしれません。ただあの緑が多い茂る廃虚はなぜか心の隅に残っています。なぜなんだろう。たぶん遠い昔あのような場所に行ったかもしれません。この映画を観てからだいぶ年月が経ちました。今はこの作品の記憶はすごく霞んでいます。ただしあの廃虚だけは残っているんです。しかしもしかしたらその廃虚はこの作品に写ってないかもしれません。 私の思い出と映画の記憶がすり替えられたかもしれません、この作品に。 そんな芸当ができたのは「アート」だからでしょうか。