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[コメント] 墨攻(2006/中国=日=香港=韓国)

派手な、中国の古き時代の戦争ものかなと持っていたら、やたら説教的でなるほど儒学という思想が生まれたところの背景の国であるということを感心させられ、かなり楽しみながら人間群像を観察することが出来た。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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この映画のいいところは戦闘の上層部だけでなく畑を持っている民衆が戦争というわけの分からないところで踊らされるという視点を確かに持っているところだろう。

現代でもそうだが、本当はある程度の自由があれば人間は安住するものなのだ。だからその自由のために戦争で人を殺しあうということは本当は矛盾しているのだろうけれど、それが現実なのだ。

映画ではそこのところを言葉を変えて言っていたような気がする。この思想集団、墨家は平和な時代が来ると突然消え果てたという、、。

なかなかいい主題だが、もうちょっと演出に切れが欲しかったかなあ。 でも、俳優陣も熱演で、時間が短く感じましたね。

(評価:★4)

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