過去に傷を抱える女性と油田事故で重症を負った男の交流を描いた恋愛ドラマ｡

『死ぬまでにしたい１０のこと』に続いてサラ･ポーリーは心に傷を抱えた主人公が油田発掘所の人々との交流から感情を変えてゆく姿を表情だけで巧みに演じわけている｡

今回は過去に傷を抱えた女性が患者である男や仲間との交流を通して､彼女の人生観や生き方が変化してゆく過程が丁寧に描かれおり､前作のような御都合主義性と偶然性の強い展開も目立たず､素直に見ることができた｡

ただ､ハンナの抱えた過去の傷があれだとすると､なぜ看護の仕事をしようと思ったのかという点で疑問符がつく｡普通に考えると過去の辛さを思い出す前の仕事はやらないように思うし｡