[コメント] 田舎者(1919/米)
尺が長くなってやることが変わらなければ退屈をさらに助長させるBADサイレントコメディ
ファッティのどっしりとした存在感は健在でありながら、あぶなっかしい力強さやさらりと見せる繊細な趣には精彩を欠き、尺の長さを持たすドラマの濃さも見当たらない残念な作品である。どちらかというとバスター・キートンに完璧に食われてしまっている。キートンがこのとき上り調子であるのが一目瞭然といってよいほどの画面から迫りくるインパクトがある。もうすぐ20年代を迎えようとしている過渡期に、時代の波に乗って行けないファッティの重さが垣間見えた。
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