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[コメント] ビタースイート Bitter Sweet(2004/日)

女性脚本家の力量と60分の限界
ペペロンチーノ

等身大の風景を描いたピンク映画に思えます。 この監督の特徴なのか、「ピンク七福神」と呼ばれる90年代後半から出てきた若手ピンク監督全般に言えることなのか、はたまた、女性脚本家西田直子の力量なのか。 いずれにせよ、男には書けない台詞であることに間違いはありません。 もはやこれは、ピンク映画でありながら、女性映画だと思うのです。

ただ、人間関係は非常に狭い範囲で終始し、あるべき物語の奥行きがないように思えます。 しかしこれは、短い時間という制約によるものなのかもしれません。 この時間の中ではよく練られていると言うべきなのでしょう。

変態家族 兄貴の嫁さん』を観に行った映画館で同時上映で鑑賞したのですが、20年の時間は、ピンク映画の変遷ばかりか時代の変遷をも感じさせるものがありました。

(評価:★3)

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