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[コメント] 秒速5センチメートル(2007/日)

くせになるキモさ。でも何だろう、このキモさを心ゆくまで楽しみたいこの感覚。まるで人には言えない(恥ずかしい)恋のはじまりのよう
dali

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







初見後の感想はひどいもんだった。

エア携帯メールとかキモすぎ。しかもそんなキモいメール打ってる姿みて、ほれぼれしてる澄田花苗の姿が不憫でならない。しかし一番かわいそうなのは3年付き合っても1センチしか距離の縮まらない不幸顔の彼女だ。つーか、基本、女性の人格全て無視だよねっ。そもそも話がつまらなすぎないか?などなど。

ほかの人はこの作品をどう思うんだろうか?と気になりだし、久々にシネスケにやってくる。なるほどなるほどキモい×2のオンパレード。そうだよね?キモいよね?笑えるよね?良かったー、みんな一緒!

しかしここでの皆の感想を一通り読み、これほどキモいといわれる主人公(というか新海誠)の達観した態度で貫くひとりよがりな恋愛スタイルに気がつけばなんだか癒されるようになってしまった。

キモいといってしまえばそれまで。でもそれだけじゃあなんかもったいなくないか? どうせここまでファンタジーなんだから・・・ ならいっそのこと、私ものっかってみたい。

「ねぇ、知ってる?秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード」

と小芝居をしてみたい。あの無駄に美しい桜の木の下で恋愛コントのひとつも 楽しんでみたい!と…。

ちなみにこの感覚、『髪結いの亭主』にも似たものがある。

あのオッサンもないわあ。

という会話を今だに映画の話題が出ると時々会話に入れてる。 そしてじわじわと気がつく。 あれ、もしかして私、この映画スキかも?と…。

(評価:★4)

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