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[コメント] 映画 ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い(2007/日)

冒頭で、今作の目玉とも言えるアレを登場させてストーリーに謎を持たせるあたり「なかなか巧い構成だ!」と期待したのだが、結局いつものワンパターンな展開となり、途中から退屈に感じた。更に相武紗季のあまりの滑舌の悪さが足を引っ張る。何のためのリメイクだ?
ダリア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







毎度毎度、ドラえもん長編映画のいつものパターン。

不思議な世界へ入り込み、そこの住人の子ども(もしくは動物の擬人化)と仲良しになる。その世界の偉い人(大抵、子どもの親であるパターンが多い)からクドクドとその世界の小難しい仕組みについて解説があり、何かをやっつけて誰かを助けるため、愛と勇気を持って冒険に出発。だんだんと育まれる友情、お決まりのハッピーエンド。

今作も全くこの通りだった。それがドラえもんのテーマであり作品の持ち味であるからそれが悪いとは言わないが、今作がオリジナル84年版のリメイクである以上、はたして今回わざわざ改めてリメイクする必要があったのかどうか謎。オチも目玉も笑わせるポイント(途中でエンディングの文字が出てくるところ)まで同じであるなら、84年版をビデオで観るのと大して変わらないのではないだろうか。むしろ、オリジナルを観た方がマシとも言える。このストーリーが面白いことはオリジナルで充分過ぎるほど伝わってるのだし、だからこそリメイクに選ばれたのだから。

また、近年の流行りである客寄せタレント声優だが、相武紗季は本当にいただけなかった。大根であるだけでなく、滑舌が悪いために聞き取りづらくてイライラする。反面、久本雅美は予想外に良かった。それだからこそ、素人が足を引っ張っているのがよくわかる。

クオリティの高いオリジナルをリメイクするなら、それ以上のものを作ることを目指して欲しい。内容も、声優も。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)田中 HILO

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