[コメント] ブラックブック(2006/オランダ=ベルギー=英=独)
下品と娯楽性こそが売り。そんな人が撮ったナチス。レジスタンス。大成功ですね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この題材に特に興味がない者にとっては、それがいくら「傑作」といわれ、なにかの賞に輝いていたとしても、なかなか劇場まで観にいこうとか手にとってみようと思えない。観る価値も、史実を知る必要もあるかもしれないけど、「映画」っていう娯楽に変換された時点で、そこに楽しみがなければ制作された意味は矛盾するのではないかと思う。少なくとも、人の目に届けるのは大変だ。ポール・バーホーベン監督は自国の暗い時代を取り扱うのに、正直なところどんな気持ちだったのかはわからないけれど、この作品には強制収容所で縞々の服を着せられ、頭をそられたユダヤ人達は出てこない。そのかわり、「まあ!あなたほんとの『マタハリ』ね!」と憧れの目で言われたヒロインのおかげで、私はとても楽しくこの映画を見ることができた。そのことにあまり後ろめたさは感じない。監督がプロのエンターテイナーであるからだ。ユダヤ人だろうと、戦前は普通に人生を楽しむ女の一人だった。英語の曲だって歌うし、男と適当に遊ぶし、タバコも吸う。自転車乗って兵士に足見せてあげたりさ。(あ〜 女って楽しい生き物だなあ)ラストシーンの窓からの脱出はなんとも気持ちがいい。チョコ食べてダイブだよ。やっぱスパイの最大の見せ場は逃走シーンだな!!痛快!(08/04 DVD)
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