[コメント] ホリデイ(2006/米)
他人の思い出のアルバムを見せつけられてる感じの退屈なBADムービー
女性による女性のための自分探しロマンチックコメディはいささか食傷気味かなるほどホームエクスチェンジという新奇な設定は興を添えるのかもしれないが何より脚本家出身のナンシー・メイヤーズによる女流ヒロイシズムにはコメディ要素が弱い分そのナルシスワールドの現実逃避において人生を甘く見ているというひじょうに利己的な不良映画である。登場人物にまったく共感できない。キャラクターの魅力が皆無。少なからず主人公を好意的なキャラクターとして造形するのであればむしろこうした人物を批判的に擁護するという視点が欲しかった。このストーリーを要約すると、過ちの轍というものにまったく警戒心のない人物はあくまで利己的に世界と渡りをつけることを常とする。ホームエクスチェンジによって環境が一変した主人公に訪れる新たな出会い。日々のストレスから解放されるため主人公はお人好しとしか付き合わない。そこで出会った人々はあくまで自己を中心とした自分の人生を測る尺度としての隣人である。多かれ少なかれ人生は間違いなくそういうものだが、ここまで悪びれるところなく顕示されると頭を垂れざる得ない。
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