[コメント] 注目すべき人々との出会い(1979/英)
晦渋な禅問答に終始する映画かと思いきや、意外にも話の骨子はアドベンチャー。淡々としながらも、過不足なく流れの良い話運びと、撮影が良い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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監督自らがグルジェフの信奉者ということだが、ヘンに神聖視するようなこともなく、できるだけありのままを提示しようとしている姿勢が覗われる。しかしどこか神秘的。おそらく、求道者グルジェフが荒野や砂漠に置かれながらも、決して後ろを振り返ったり途方に暮れて立ち止まったりせず歩みを止めない姿に、まるでそこに何か見えない道が存在しているかのように映るからだろう。ゆえにラストの舞踏も、必要以上に奇矯なものには映らなかった。おそらくそれが最大の狙いだったのでは、と思う。
(2007/3/13)
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