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[コメント] いちばんきれいな水(2006/日)

菅野莉央の大人びた演技の自然さに対して、加藤ローサは子供の心をもったティーンの娘を演じる努力を怠っている。菅野の成長をこそむしろ楽しむべきだろう。
水那岐

加藤がファッションショーもどきに母親の服を着替え、ヘアスタイルを作り直す場面など、「ああ、スタイリストがやってるな」としか思えない器用さは大いに興を削ぐ。そして演技も素のままであり、いくら無邪気さを装っても、パッパラパーのお姉ちゃんにしか見えない。ここは、妹役の菅野にふさわしい芸達者な女優が欲しかったところだ。

あとはタイトルである「いちばんきれいな水」の凡庸なカメラワークをもっと頑張って欲しかった。この映画を支えていたのは、ひとえに菅野と親たちであったと言えよう。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)づん[*]

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