[コメント] プレステージ(2006/米=英)
最初にテスラ役がデヴィッド・ボウイだと後から知って、これに驚いた。
さて、この映画を観て主題よりもテスラやエジソンの名が出てきたが、うれしくなってしまいました。
『交流戦争』
25年ほど前、ビデオのVHS対ベータの規格戦争や10年ほど前はインターネットブラウザー戦争でネスケかIEでシェア争いがありました。現在はブルーレイ対HD DVDが戦争中となります。
それと同じように120年ほど前にも交流対直流のシェア争いが遇ったのでした。当時エジソンは、交流が嫌いでした。白熱電球を発明し発電所を作り、家庭に電気を送るライフラインを作っていた頃です。交流は、そんな時代に発明(発見)され邪道な電気だと思われていました。そして難しい!
エジソンは、交流を攻撃します。その中で汚点とも思われる『電気椅子』の発明があります。これで交流がどれだけ危険かを犬や象まで行い、そして人に使い罪人の公開処刑が行われたのです。映画『グリーンマイル』で酷さがわかるでしょう。さらに、『交流禁止法』まで成立させようしました。
そんなエジソンに憧れていたテスラは、クロアチア生まれの電気技師。アメリカに渡って研究所に加わったが、初めてエジソンの交流嫌いに驚き、すぐに飛び出しました。、その後、交流発電と送電を主流にしていくのです。交流は変圧器で電圧を上げられるため距離が長くとれ、より遠くへ送電できる利点があります。また映画に出てきた放電盤(球)は、実際の発明品『テスラコイル』。昔の『フランケンシュタイン』などの映画にもよく出てきます。でもあのマジックは、出来なかった?(マッド サイエンティストと言われるテスラ!ひょっとすると完成させ壊したかも)
ちなみに日本の交流周波数は、60ヘルツと50ヘルツの2種類存在しますが、これは明治初期、西日本(大阪)はアメリカ製の発電機に対して東日本(東京)は、ドイツ製を使ったことから分かれたようです。
参考文献:『発明戦争 エジソンvsベル』筑摩書房、『エジソン 20世紀を発明した男』三田出版界、『怪人エジソン 奇人は21世紀に蘇る』日本経済新聞社。他エジソン展など見聞きした知識。
エジソンについて、交流戦争だけでなく、いろいろなところで争いや訴訟を起こしている発明王?と言う印象。エジソンの伝記(電気にかけ)ほど眉唾な”もの”はないと思っている。それでも気になる偉人変人。
テスラについては、あまり知らなかったので、これから知識を増やしたい。
2007.7.7 劇場観
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