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[コメント] リンガー! 替え玉★選手権(2005/米)

「お前健常者だろう」と差別される。
ホッチkiss

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







◆えー、まぁなんというか、主人公は諸般の事情で知的障がい者になりすまし、知的障がい者のためのスポーツイベント、スペシャルオリンピックスに出場してチャンピオンを負かして金儲けしようとするなんていう、とんでもなくバチあたりなお話。はい、こんなプロットを考えるのはもうファレリー兄弟しかおりません(今回はプロデュースだけなんだけど)。

◆心優しくものっぴきならない状況の主人公役はジョニー・ノックスヴィル。そう、あの「ジャッカス・ザ・ムービー」の大馬鹿大将。そっちの方を先に観ていたからなんだかインパクト弱ぇ。会場の宿舎で意気投合する知的障がい者役の人は、ワタシが愛してやまない「ギャラクシー・クエスト」でイノセントな異星人役やってた役者さん。名前わからんが、このヒト異星人とか知的障がい者とか、エキセントリックな役多いなぁ。

◆知的障がい者になり切るために「アイアムサム」や「フォレストガンプ」のDVDを観て研究するシーンが可笑しい。中盤、罪の意識に苛まれて教会に懺悔に行くくだりがあるんだが、懺悔したとたん神父さんに右ストレートでブン殴られて表に放り投げられ、挙句の果ては中指おっ立てられてやんの。大爆笑。ただ、監督を他人に任せているせいかいよいよハートウォーミング色が高まり、毒が薄まってきたように感ずる。もう少し「メリーに首ったけ」の頃のような不謹慎ネタを連発してくれるとさらによかったのだが。

◆何度も申し上げている通り、ファレリー映画の真髄は非差別。お笑いのネタにするのは健常者も障がい者も差別しない。障がい者の中にもハナモチならない嫌なやつはいるし、差別に心痛め涙する健常者もいる。よりよく生きたいと願う気持ちにはなんの区別も差別も存在しないのだ。映画のデキとしてはちとヌルかったが、一応☆☆☆としておこう。

(評価:★3)

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