[コメント] パリで一緒に(1963/米)
役者としては久々にオードリー・ヘプバーンのはじけた演技が見れたのは良かった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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脚本家の思想エピソードと現実のエピソードが交互に展開するコメディ映画。 脚本家の想像するエピソードに速記者まで意見を出してきて話がどんどん進んでいくあたりはなかなか面白かった。特に脚本家の思想エピソードではなんだかなんでもありの世界で役者が結構楽しそうに演じていて好感が持てる。 特にいつもならタフガイな印象が強いウィリアム・ホールデンが『麗しのサブリナ』でも見れなかったコメディ調の多彩な演技を披露していて演技に新境地を築いている。 また60年代に入ってからは落ち着いた感じの演技が多かったオードリー・ヘプバーンのはじけた演技が久々に見れたのも良かった。 カメオ出演俳優もなかなか好印象で役者がストーリーに溶け込んでいる感じで役者に感じては文句なし。 ただストーリーは面白かったのだが初対面の脚本家と速記者が脚本家の思想に付き合ううちにラストで結ばれてしまうというオチはそれまでの展開からするとかなり唐突で御都合主義。せっかく脚本の思想エピソードで映画を盛り上げていたのに見事にしらけてしまった。せめてハッピーエンドでつなげるなら主役の2人がそうなるきっかけに納得のいくものをつけて欲しかった。 しかし脚本家の思想エピソードの世界観と現実のバランスが上手く取れていてコメディ映画としてならまずまず面白い映画だと思う。 ラストの好みが分かれるところ。
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