Quazas, Quazas, Quazasですかあちこさま。そうかも知れませんね〜、Quizas。

全く水那岐さんの言う通り以外の何者でも無いのですが、ドぎついライティングや五月蝿い湯煙などの小細工に、大森一樹がボクには可愛らしく思えてきてしまうのです。

それだけに「映画」としての相変わらずの詰めの甘さには改めてムカッ腹が立ちます。高岡早紀自身が詰めの甘い演技をかます女優ですが、彼女が屍体に掛けられた覆布を上半身半分もめくらず「(被弾は)３発ですか」と言った時点で、既に脳内の何かがブチッと切れてました。峰岸 徹の観客を舐め切った撃たれ方に続けて山本未來のこれまた舐め切った拳銃のハジき方が、俺の脳内の何かをブチブチブチッと千切って行きました。もし岸部一徳の余りに「キレ過ぎる」暴走推理だけならこの映画を赦せたでしょう。しかし大森が自分の口で(詰まり役者の台詞として)「湯煙」の事を言い出した時、最後の１本もブチンと鈍い音を立てて切れて行きました。

筒井道隆はいい役者だと思います。彼を含めて、今回の映画は配役はそれ程悪くない。嗚呼、だとするなら何がいけなかったのか、よく考えておくれ大森君、本当に。(※ボクは本当は「火サス」のネタでも「映画にする」事は出来ると信じている者なのです。)