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[コメント] 許されざるもの(2005/韓国)

韓国で義務化されている2年強の軍隊入り。個が集団に入り込み、個のままで個を持続できるか埋没してしまうか、人間性はどこまで許容出来るのか、といった社会に存在するともいえる普遍的なテーマを軍隊に見る佳作。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







集団に入るということは没個性を意味しているのは当然のこととして切り分けられる性格の御仁とは違い、純粋な人間からすれば軍隊とはいえ俗世間の泥水のかけらでさえ味わえない環境はある意味地獄の世界なのでしょう。

それは生きていくことからすると泥水を飲まなければならないというのは自明のことであり、拒否は出来ないものなのであります。そんな、清らかなものから濁りの世界へ渡ろうとする青年の心情を描き、この映画は鮮烈だ。みんな、この映画の主人公のように精神的自殺を遂げてから社会に棲み込んでいるのだから、、。

青年のある時期の痛みを痛烈に描いた青春映画といえるだろう。

(評価:★4)

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