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[コメント] アヒルと鴨のコインロッカー(2006/日)

三題話かと思ったぜ。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 身近に転がってそうな題材(でも転がってないけど)から、スリルとサスペンスと(少々の)アクションを紡ぎ出そうという試みなんだと思った。事前に思ってたほどつまんなくなかったのは、そういう姿勢に好感を持てたから。普通のスリルとサスペンスは、人が大勢死んだり探偵が活躍したりと、あり得ない状況を積み重ねて作るから。

 だが、結局のところ構築された世界観の幼稚さばかりが目につくのは、三題話みたいな展開の強引さもあるが、「スリルとサスペンス」にとって、「あり得ない状況」というものが、必要不可欠だからではないか。この作品の中にも実のところ「あり得ない状況」は多々存在する訳だが、そうしたものが身近な題材の中で浮き上がってしまうのである。

 一番不思議だったのは、警官の目の前で人をひき殺した犯人の男が、逃げおおせたはずもないのに、(半年後か1年後か1年半後か時制が明確でないので定かでないが、とにかく2年以内だ※)のうのうと本屋で働いていられることだ(店長の息子ならしいが・・・)。なんで?なんで?なんで?の思いが先に立って、映画を楽しめないのである。ま、いいけどー。

70/100(08/01/23記)

※劇中、動物虐待死事件が多発したのは2年前のことだ、との台詞がある。

(評価:★3)

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