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[コメント] 街のあかり(2006/フィンランド=独=仏)

自助努力の人
グラント・リー・バッファロー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







主人公の彼に向けられる周囲の視線が印象的だった。親愛の情がこめられているわけもなく、かといって憎しみがこめられているわけでもなく、野良犬を見るような徹底的に乾いた無関心の視線。この無関心の視線が主人公の生き方を規定する。

いかに湿度の低いカウリスマキ作品でも、いかに夜間撮影が美しくても、主人公をいじめ抜く展開はさすがに観ていてきついものがあった。しかし、いかなる苦境にあろうとも、強がりこそ言っても彼はけっして弱音を吐かない。死ぬときは前のめりの男。

(評価:★3)

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