[コメント] 私たちの幸せな時間(2006/韓国)
作品のテーマは重い …のか?
前半の進行で登場人物たちに惹きつけるものがなかった為に、後半の重要な場面も今ひとつ上滑りしてしまった印象。死刑囚の映画ではある筈なのだが、前半で主人公2人の懊悩に深みが感じられず、少年院に入れられた少年少女のようにしか見えなかった。(『あなたになら言える秘密のこと』のような慎重さが欲しかった。) 韓国映画の悪い癖であるどんベタな演出がイタい場面も幾つかあった。(その点では同じ韓国映画でも『シークレット・サンシャイン』は見事である。)
時間が合わず行けなかったが、日本公開当時、死刑の現状を考えるシンポジウムで、この作品が討論の前に上映されていたようである。しかし、この映画を観て「死刑を論ずる」のは難しいのではなかろうか? …
勿論制作者は全くおちゃらけていないのだが… 残念。
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