[コメント] リトル・チルドレン(2006/米)
監督の洗練された演出。それに応える役者陣。若干おかしい人々を題材にしていると言われているが、そうではない。普通の人々をここまで魅力的に描いたトッド・フィールド監督に最大級の賛辞を!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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大好きな『イン・ザ・ベッドルーム』のトッド・フィールド監督作品第二弾。
少々世間からずれている人々に焦点を当てた作品といわれているが、私は決してそうは思わない。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたジャッキー・アール・ヘイリーが演じた性犯罪者のロニーだって、そこまでずれているんだろうか。確かに、自宅の近くにこんな人が住んでいたら、それはそれは不快であろう。ただし、誰でも呂ニーのような側面は持っていると思うし、ただ彼は感情の表現の仕方が上手ではないだけ。そんな気がする。
「不倫」を題材に取り扱っている作品のため、下手すると下品になってしまう話ではあるが、それが大変洗練されていて、機知に富んでいる。ラストに関しては、正直少々がっかりした。えっ・・・これで終わりなんだ。という感じは否めなかった。
パトリック・ウィルソンがケイト・ウィンスレットの待ち合わせに走って向かう場面。この演出には久しぶりに映画的興奮を味わうことが出来た。思わず身を乗り出して鑑賞してしまったほどだ。
アカデミー賞にノミネートされたケイト・ウィンスレットを始めとして、ヘイリーも素晴らしい。
個人的に、『イン・ザ・ベッドルーム』にオマージュを捧げて、シシー・スペイセクにいずれかの役を演じて欲しかった。
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