同時に、アクション映画としてみた場合、それなりに緊迫した場面もあり、ややセット撮影の安っぽさを感じさせる場面もあるものの、そこそこの水準には達している。

ただ肝心のヒーローたる元トルコ軍特殊部隊の精鋭であるの主人公が、影が薄いというか、正確には目立ってなくて、なんだか極悪のアメリカ軍に対する、真っ当なイスラム世界の群像たち、みたいな形になっている感はある。

まあ、それも上記に記した、いろいろと詰め込まないといけない事柄が多すぎるあおりを食った、という面もあるのだろうが。

そういう意味ではもの足りない面はあるものの、それなりに楽しめる映画でもある。

あと、米軍のユダヤ人医師を演じたゲイリー・ビジーが、なんとなくウィレム・デフォーに見えてしまった。どこかぶっ飛んだところをさもまともそうにやってる役柄というのもあってか、見ている最中「あれ、これってデフォー？」と思ってしまった。