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[コメント] 戦火の傷跡(1959/米)

ファーストカットが死体の移動撮影。井戸?の看板の文字がタイトルだ。そこにポール・アンカの甘い主題曲が入る。この出だしもいい。タイトル開けから主人公・ジェームズ・ベストらの白兵戦が描かれるが、その後、この映画は単純なメロドラマなのだろうか?と思わせておいて、どんどんこちらの予想を裏切っていく展開も面白い。
ゑぎ

 アメリカ人を「金鉱」(金づる)と呼ぶ悪女の見せ方、ネオ・ナチ「人狼部隊」の扱い等やっぱりサム・フラーらしい厳しさだ。ただし後半はヒロインの一貫性が崩れたり、ニュールンベルグ裁判の記録映像を使った繋ぎの性急さ等少々粗が目立つ。

 冒頭でベートーベンの「運命」、中盤でワーグナーの「ワルキューレの騎行」が使われているのだが、「ワルキューレ」のシーンはネオ・ナチ人狼部隊による破壊工作の暴力シーンだ。やっぱりコッポラはこの映画を見ていたのだろう。

(評価:★3)

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