[コメント] 100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!(2004/米)
捕ったのはインテリで長身の白人。盗ったのはチビで胡散臭いアジア人。よくもまぁ、これだけキャラクターの立ったふたりが争ってくれたものだ。
外野から眺めるには、これほど面白い裁判劇も珍しいのではないだろうか。何しろふたりにとってこのホームランボールは降って沸いた金脈であり、もともと彼らは裁判に勝とうが負けようが失うものなどないのだ。別に傷つきもしないのだ。どちらも傷つかない、まったくどうでもいい裁判、だけど、ふたりの気持ちは誰もが痛いほど理解できる裁判。この事件(?)が全米の好奇の注目を集めたのは当然だろう。
映画は、なぜアメリカでこんな裁判が「起こり得るのか」を冒頭で丁寧に説明してくれるので、私のようなMLB初心者でも問題なく楽しめた。展開もドラマチックで、最高級のワイドショーといった趣である。
深い感動やありがたい教訓など「映画的な何か」は求めるべくもないが、気楽に観る分には実に楽しいドキュメンタリーだった。そしてやっぱり、グローブ持ってボールパークに行きたくなってしまうのである。
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