[コメント] 包帯クラブ(2007/日)
否定と肯定。そしてそれぞれの過去。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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面白い。こういう若い子たちのこういう悩みと社会が存在することに考えさせられる思いだった。
社会現象がどんどんタコツボ化している中で、それぞれの悩みもマニアックになっている。
そしてまた、その悩みも深く長い。
それを”包帯”というツールで同じように悩みながら解決しようとする姿勢が楽しい。
それは否定であり肯定することだ。
それぞれの悩みを否定しながら、包帯を巻いてその悩みから遮断する。そしてその物理的光景を肯定へ結びつける。
しかし、そんな現象を呼び起こす側の主人公たちの悩みも深い。それは傷を負った者たちの悩みである。だから彼らは、包帯を巻いて多くの悩みを解消し、実は自分たちの悩みをも解消しようとしているのだ。
ところがそれも長くは続かない。それらが違法行為であれば、警察や学校が黙っていない。ここど主人公たちははじめて限界を感じる。
限界でもたらされたもの、それは自分たちの心に巻くべき包帯のことだったのだ。
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