コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 題名のない子守唄(2006/伊)

トルナトーレ&エンニオ・モリコーネによる完成されたミステリーものだ。いや、トルナトーレがこんな謎解きものを撮ったということ自体驚きますね。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







お話としてはかなり面白いけれども、見た後は何も残らない作品だ。まあ、僕が男だからそうなのかもしれませんが、女性側からだと母性的な何かをこの映画から感じ取るんでしょうか、、。

テーマ性は薄れ、かなり強引にサスペンスを強調した嫌いがある。しかし、流麗な音楽がそれを助長し、映画を見ている間は画面にかなり目を凝らしてしまう。それだけ、面白い作品だということは出来るが、トルナトーレの今までの作品からは異色の作品となっている。

2点不可解な点がある。

まず、目的を達成するために廃人にまで至らせかけた家政婦への贖罪はどうなったのか。

もう一つは12年で9人の子供を生み、子供への愛情が9番目だけに集中した意味が嘘っぽいこと。どういう境遇にもとそういう悲惨な人生を送ったのか知らないが、9人も生みっぱなしの女性が一人の子供だけのためにそういうことをするはずがない。

まあ、ラストの二人の邂逅は感動的だし(でもこれも嘘っぽい)、2時間ずっとトルナトーレの料理に舌鼓を打っていたのは事実だから加点します。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。