[コメント] ウィッカーマン(2006/米)
オリジナルを観てるのでラストの驚きよりも、そこに至るまでのアレンジ感覚を楽しみに鑑賞したが、如何せん意気込み不足と感じた。最後まで「ん〜どうしようか、ぐぅぅ、ここはこんな感じでなんとか」みたいな小手先な印象、そして迷い。カルト映画のリメイクの難しさ・製作時期(年代感)の重要性を視聴する側からもヒシヒシと感じてしまった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
個人的に描写的な失敗は、パッと思いついたところで2点。
終盤、セスナのおやじを目潰し攻撃で殺してしまったところ。殺すのは主人公1人にしておいたほうが、そのしきたりのおぞましさ、それだけは覆せないというどうしようもなさが引き立つと思うんだが。あのセスナおやじ殺しによって単なる殺人集団による安いホラー感が若干でも出てしまっている。
もうひとつは、主人公の元・婚約者だった女がラストの儀式の時、終始複雑な表情をしていたが、もっと吹っ切れさせて晴れやかな嬉々とした表情で締めくくったほうが空恐ろしさが出たと思う。「五穀豊穣の為にはあなたなんて燃えちゃっていいの」みたいなね。
オリジナルと比して、「洗脳された狂気」というところがイマイチだった。もっと行き過ぎなパワーがあっても良かった気がする。
まあでもL・ソビエスキーはやけに綺麗だった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。