[コメント] M(2006/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
本作に出てくる聡子という女性。夫と子供がいて幸せな結婚生活を営んでいる彼女は、見えない寂しさからつい書き込んだ出会い系サイトをきっかけに売春という闇に堕ちていく。 彼女が持つ「見えない寂しさ」って何だろう。旦那さんから女として見られていないことも原因の1つなのかな。老いていき次第に女性でなくなることの恐怖もあるのかな。
本作はあくまでフィクションだけど、「私には関係ない」って言い切れる女性には、そうした漠然とした不安はないのかな。
『リサイクルセックス』って言葉がある。男友達や元カレと平気でセックスしてしまうことらしい。相手の性格や人格などがよくわかっている異性に安心して本音で話せる癒しを求めているんだとか。。。
何かが満たされない。。。何か分からないものに孤独や寂しさを感じてしまう女性。。。 結婚している人以外とセックスを行うことはよくないこと、そういう倫理的感覚が希薄になってきているのかもしんない。だって、そういうのテーマにした映画や小説(しかもアダルトではなく文芸小説にまで侵出してきてるんだから)多いもんね。
劇中の聡子は自発的に行動しない、流されることが楽だと自分では気づいていないけど自分の置かれた状況に恐怖を覚えながらも、一方では支配される事に居心地のよさを感じてしまっているように見える。
人って案外、受身の方が心地よいのかもしんないね。何かに反応し、その都度対処していく方が自然だし、楽だ。誰かに命令されて、言われたとおりにして、誉められる。誰かに依存していたいのかもしれないね。。。
ただ、そんなにヤクザさんに服従する意味あんのかな? もうネットに裸体晒されてるのに。。。
旦那も旦那だ。
妻の浮気援助交際に確信持ってんのに聞き出せないで、代わりに風俗の女の子をお説教なんて情けない。。。
子供持つと現状に依存して、そうなるものなのかな。。。
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