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[コメント] 異常性愛記録 ハレンチ(1969/日)

本作の中で本当に異常なのは若杉英二ただ一人だけなので、これでもまだ石井輝男作品の中ではまともなほうと言えないこともないのかもしれない。
太陽と戦慄

しかし、この若杉の狂いっぷりが最高にイカしてるのも確かで、映画を観た後誰もが「愛してるんだも〜ん」というあの口調を真似してみたくなるのではないか。まあ真似してみたくはならなかったとしても、強烈なインパクトを与えられることは間違いなしだ。

それにしてもヒロインの橘ますみは美人で、服装とかも可愛いし、そこだけ見てるとすごくお洒落な映画であるような印象も覚える。目や鼻や口を異常なアップで捉えたオープニングや、若杉がゲイの集団と踊るシーンのエキセントリックな映像表現も凄いし、こんなゲテモノ映画でもハッとさせられるショットが随所にあるのが石井監督の素晴らしさだと思う。若杉と吉田輝雄が対峙するクライマックスの緊張感とバカバカしさは、是非とも多くの人に体験していただきたいものだ。

(評価:★4)

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