コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 戦後猟奇犯罪史(1976/日)

許されない犯罪ですねと云いつつ犯罪を消費するウィークエンダーのコバンザメ商法の記録。犯行を好奇の目で詳述する泉ピン子の余りにも見事な軽薄を、一億総白痴と呼ぶべきか道化の機知と呼ぶべきか。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







女の首絞めながら射精する性癖を持ち、取り調べ中にエレクトし、すぐ自分の逸物を握り、インテリに唆されて反権力闘争を気取る大久保清の川谷拓三。少年Aを想起させるものがあり、興味深い。監督はこれだけで一作つくりたかったと云い残している。みんなそう思うだろう。仕方のないコンセプトの犠牲になって気の毒。

三部作のほかふたつは更に半端でいけないが、その方がウィークエンダーらしいのかも知れない。室田日出男の最初の凶行はやたら充実した撮影。ピンク映画の拾いモノという感想。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。