[コメント] Little DJ 小さな恋の物語(2007/日)
健康な少女にとっては、不憫な話ではないだろうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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大人になった 女の子(広末涼子)が不憫で。少女時代の初恋の相手が病気で死んで、彼の好きだったラジオの仕事に就く。なんだか若く貴重な時間を、すべて死んでしまった人間に縛り付けられているみたいにみえました。
いや、少女(福田麻由子/広末涼子)からしてみたら、大きなお世話なんですが、、自分が死ぬことを知っていた少年(神木隆之介)が、死の直前にする愛の告白が、考えなしで。 本作の少年のキャラクターは、思いやりのある思春期の男の子にみえましたから、ちょっとこの正面切っての告白に、たじろぎました。
死にゆく人が告白をするときは、相手はこれからも生きていくのだから人生が続くのだからと、ためらい、それでも自分は告白するのだという強い決心があってこそではないでしょうか、映画的に。死を予感した鋭敏な感性の少年は、相手の行く先をもっと考えることができて、自分の現状をみて、相手のために告白をためらってみせますよ。告白自体が問題なのではなくて、そんな、ためらいの描写がないから、成長した女の子が不憫で、苦行でもしているかのように、みえたんだと思います。
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