サンタの国を救うために奔走するサンタクロースの兄のファンタジーコメディ｡

役者はかなり豪華だが､ストーリー展開とキャラ設定はかなりアバウト｡

まず､主人公のフレッドに関して､弟のニコラスの最後の会話や幼少時代からの時間の経過仕方からして､彼も普通の人間ではないと思うのだが､最後に普通の人間の恋人と結ばれて大丈夫なのかと言う点｡ニコラスはフレッドが問題ばかり起こしていて､クリスマス嫌いなこともわかっているのに､良い子か悪い子供かを判断するという重要な仕事をフレッドに託している点｡

ストーリー面では､エルフたちがやたらとサンタの国のルールだと発言しているが､なにが掟破りになるのか､ルールとしてなにが成り立っているのか全く描かれていない｡終盤､サンタの国からの無線が途絶え､地図も紛失した中でフレッドが残りの子供たちにどうやってプレゼントを配ったのかがうやむやなままハッピーエンドを迎えてしまい､消化不良だった｡

シルベスター･スタローンやビル･クリントンの弟やスティーブン･ボールドウィンが本人役で登場して､自分より活躍する兄への愚痴をこぼす自虐ネタは面白かった｡