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[コメント] ヒューマン・トラフィック(2005/米=カナダ)

これは、どこからどこまでを実態だと思って見ればいいのかわからないが、最後に言葉で言うことが伝えたいテーマであるなら、そこまでの描き方がずれてるし、いらないものもある。
テトラ

最近、こういう気持ちになる映画が多い気がするのですが、大きな問題を最終的に小さくして終わってしまっていないか?

世界を巻き込む大問題の原因が、例えば、家族や友達のいがみ合いだったり、特に目立った一人の悪人だったり。映画として、衝撃の事実にしたかったり、すっきり解決させるためなのかもしれないが、本当はもっといろんなところに問題の火種があって、みんなひとごとじゃないんじゃないか、ってなことを忘れられがち。

その一番大事なはずのテーマを描くことに、映画のほとんどの時間を使わず、最後に台詞で言わせてしまう。それなら映画にする必要がないのだ。

とはいえ、この作品には、人身売買の最初の部分、人をさらう部分について今までのイメージと違うものが描かれていたので、こういう事件が実際にあるなら防ぐのは本当に難しいことだなぁ…って思いました。

(評価:★3)

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