いかにもな低予算をシナリオでうまくカバー……してるのは中盤まで。エイリアンがくびきを解いて暴れ回り、舞台がガレージから他の部屋、外へと広がるにつれてどうしても「低予算」が透けて見えてしまう。とはいえ、緊張感を持続させようという工夫は最後まで貫かれているので、「安っぽさ」が鼻につく、というほどではない。　

　邦題から『最終絶叫計画』とまではいかないまでも、オフビートな笑いがあるちょっとヒネた感じの映画かと思ったらさにあらず、最初から最後まで大マジに作ってたので、そこは少々驚いた。