[コメント] 潜水服は蝶の夢を見る(2007/仏=米)
近年だと 『みなさん、さようなら』 や 『海を飛ぶ夢』 類に感じた本作。特に後者かな!?とゆーわけで、残念ながら最初から脚本的にはほぼ魅力を感じず、な鑑賞。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジャン=ドー(マチュー・アマルリック) の実際の視野と、頭(想像)の世界の映像中心に進められていく映像。脳だけは正常なんだから、、さぞかしもどかしいだろう。なんて、、ちょっと不謹慎な発言を軽々しくしてしまう程度な出来…だったのかもしれない。『みなさん、さようなら』 や 『海を飛ぶ夢』 の時はもっと当事者に近づけたはずだ。
”実際の視野視点” については、臨場感はあるけれどそれだけの事。面白く興味深い試みではあるけど、お世辞にも新しさは感じられないし。
”想像の世界” での映像も、他作で散々見てきた美しい映像に過ぎず…
シリアスムービーかと思いきや、中途半端に感じてしまうおしゃれ映像やカット。
コメディ部分は許せるよ、自分を憐れむ事をやめ、ユーモアを忘れず生きたジャン=ドーって事でね。
でも……
始終淡白なんだよね、達観すんの、みんな早過ぎ。
でも分かった事が。
しつこくなく淡白な感じが余裕やゆとり等、懐の深さや世界観の広さを感じさせ、誰もが悲観的に陥ってしまいそな時でもスマートなユーモアを忘れず。
確かに ”おしゃれ” かもしれない。けど、人間臭さを感じ難い故に、映画ってゆー2時間ちょっとじゃ心に響かせる事は難しい。
それでも父子の交流にだけは涙なくして見られなかった。ジャン=ドーの表情が完全に優しくなっていた。
08.02.08
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