[コメント] ラスト、コーション(2007/米=中国=台湾=香港)
恥ずかしながら、観終わった後にこう感じた。
セックスしたいな〜、と(笑)
普通であれば観客へのお色気サービスで終わるか、あるいは画面上で多くを描写せず観客の想像に丸投げしてしまいがちな濡れ場シーンに、恐れずここまで堂々と立ち向かった監督とキャストをまず賞賛したい。ベッドの上での演技・演出はもとより、関係を重ねるにつれて行為の内容が変化していく描写は、「コミュニケーションとしてのセックス」を表現することに成功している。
「過激な性描写が特徴の〜」という宣伝文句が付きまとう本作ではあるが、監督にとっては過激さを追求することが目的なのではなく、セックスの正体を追求した結果がこの過激さなのである。この宣伝文句には不満は残るものの、過激な性描写を期待してこっそりDVDを借りてきた中高生男子諸君が本作の予想外のメッセージ性に打ちのめされることに期待してしまう。もし打ちのめされなかったならば、もう少し大人になっていろいろなことを知ってからもう一度見直すべきだ。
あと、作品全体を通じて色彩が素晴らしく美しかった。特にタン・ウェイら奥様方の服の美しさが目を見張る。やはり、歴史ある国の金持ちは洗練されてるね。
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